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埼玉県予防接種センターだより (No 2022-10)

秋も深まってきましたが、皆様にはますますご健勝のことと存じます。第7波もようやくピークを越えましたが、南半球の流行状況から、冬季にはインフルエンザとコロナ第8波との同時流行が懸念されています。今月は予防接種に関する最新情報に加えまして、予防接種センターによくお問い合わせいただくご質問に対する回答例について取り上げます。少しでもお役に立つ情報をお届いたしますのでご参考にしていただければ幸いです。

◎予防接種情報◎

◆ 新型コロナワクチンについて

総接種回数は3.2億回を超え、オミクロン株対応2価ワクチンの接種回数も50万回を超えました。自治体の方々、医療関係者、職域接種の関係者をはじめ、皆様のご尽力により接種が進んでいることに御礼申し上げます。

<役立つ情報をご案内します>
予診票の確認のポイント Ver.8.0(接種従事者向け)が更新されました。
オミクロン株対応ワクチンの職域追加接種についての情報が掲載されています。   

◎感染症情報◎

◆ 「新型コロナウイルス感染症 COVID 19 )診療の手引き・ 第 8.1 版 」
   の周知について

https://www.mhlw.go.jp/content/000997788.pdf
  
【参考1】診療の手引き・第8.1版       
【参考2】改訂のポイント    

予防接種関連のお問い合わせへの回答

◆ 1歳の誕生日前の生ワクチン接種について

Q. 海外(ラオス)で、生後9か月と1歳6か月の時にMRワクチン接種を受けました。帰国後のスケジュールについて教えてください?

A. 1回目の接種が、生後9か月での接種ですので、1歳前の生ワクチン接種となりカウントされません。従いまして、1回目の接種は無効と判断し2回目(生後1歳6か月)を1回目と見なし、その後は通常通り日本での2期として就学前に2回目の接種をお勧めください。

◆ 子宮頸がんワクチンの投与間隔と種類について

Q. 10年前に2回目の子宮頸がんワクチン接種まで済ませています。3回目接種をどのように進めていけばよろしいでしょうか?

A. 米国CDCの推奨によると、「規定の間隔から外れても、接種を初回からやり直す必要はない(接種間隔の上限はない)」とされていますので、なるべく早期に3回目の接種をお勧めします。
また種類に関しては、「以前に接種したワクチンの種類に関わらず、現在使用可能なワクチンで接種を完了すべき」とあります。
もちろん、同一種類のワクチン接種の方がより望ましいことは確かです。
しかし2価・4価ワクチンの交互接種については同一ワクチンを使用した場合と比較して一定程度の免疫原生(有効性)と安全性が示されたエビデンスも存在しますので、以前接種したワクチンの種類が不明の場合であっても3回接種の完了の優先してください。

以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。

行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
  埼玉県保健医療部疾病対策課
  感染症・新型インフルエンザ対策担当
  TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809

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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
 感染免疫・アレルギー科: 科長兼副部長  菅沼 栄介
 TEL:048‐601-2200  FAX:048‐601-2201

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