HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2019-03)
2018年は、12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち、2,857例は7月23日以降の報告でした。2019年は、2月24日までに650例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30~50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。
関西地方で麻しんの患者が増加しています。大阪府では商業施設等を発端に患者が増加しており、本年第1週~第8週で94例が報告されました。直近の1週間で全国から33例が報告されました。
厚生労働省では、麻しん患者の移動などにより、不特定多数との接触がみられたことから、他の都道府県に感染が拡大する可能性も考慮し、2月18日に各自治体と医療機関に対して早期発見や院内感染防止等の注意喚起の事務連絡を発出しました。
医療従事者は、麻しんを念頭においた診療に留意してください。
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによっておこる感染症であり、10~20日の潜伏期間のあと、両頬に紅い発疹や手足にレース状の発疹がでることがあります。
小児にみられることが多く、ほとんどは軽症で自然に治りますが、関節炎がみられたり、妊婦が感染すると、胎児の異常(胎児水腫)や流産になることがあるので注意が必要です。
伝染性紅斑の感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。
伝染性紅斑に対するワクチンがないため、予防には、手洗いや咳エチケットを心がけてください。
参照リンク
2013年から中国で報告され始めた鳥インフルエンザA(H7N9)ウイルスは、すでに1,567名確認され内615名(39%)が死亡し、WHOによれば次のパンデミックウイルスの最も可能性が高いウイルスと位置づけられています。
また、高病原性への変異はすでに確認されていることから、ヒトーヒト感染力が強い変異を獲得する場合に世界的な流行が危惧されています。
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。エボラ出血熱の発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州、イツリ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。
2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。
2019年3月3日までに、北キブ州とイツリ州の両州において、563名の死亡例を含む、897例の患者(確定832例、疑い65例)が報告されています。
2018年8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、2019年3月3日までに、85,375名がワクチンの接種を受けました。
今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
<エボラ出血熱について>
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048-758-1811 FAX:048-758-2626
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