HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2016-09)

埼玉県予防接種センターだより (No 2016-09)

◎予防接種情報◎

B型肝炎ワクチンの定期接種化に係るリーフレットを掲載しました(2016年年8月22日)

平成28年10月1日から始まるB型肝炎ワクチンの定期接種について、啓発用リーフレットを作成しました。自治体や医療機関等において適宜ご活用ください。

<厚生労働省:B型肝炎ワクチンの定期接種化に係るリーフレット>
http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10900000-・・・

◎感染症情報◎

「今冬のインフルエンザについて(2015/16シーズン)」を公表しました(2016年8月31日)

2015/16シーズンのインフルエンザについて、疫学的及びウイルス学的観点から有用な知見をとりまとめた「今冬のインフルエンザについて(2015/16シーズン)」を厚生労働省及び国立感染症研究所ホームページに掲載しました。  2015/16シーズンは、過去3シーズンと比べて、流行開始時期が、1月上旬で2週間程度遅く、ピークの時期も2月中旬頃でやや遅くなりました。ピークの高さ(定点医療機関当たり報告数)は、過去10シーズンで、上から2番目の高さでした。  また、A(H1N1)pdm亜型ウイルスが流行の主流となり、2016年第3週から検出割合が増加したB型ウイルスとともに、解析した流行株の大多数はそれぞれワクチン株と抗原性が一致又は類似していました。

<厚生労働省:臨床情報>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01

<国立感染症研究所:今冬のインフルエンザについて(2015/16 シーズン)>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/flu-m/flutoppage/2066-idsc/related

RSウイルス感染症の報告数が増加しています。

RSウイルス感染症(毎年11月~1月に流行)の報告数が増加しています。
RSウイルス感染症の特徴や対策についてご紹介しますので、今後の発生動向も含めてご留意ください。
 
RSウイルスの「R」は呼吸器(Respiratory)、「S」はウイルス感染後の細胞の形態(合胞体:syncytial)を意味しています。その名の通り、呼吸器の症状が多く、軽症の鼻汁や咳などの感冒様症状から、重症の喘息様のゼエゼエした咳になる細気管支炎や肺炎まで様々です。乳幼児期のお子さんや高齢者において、重症化を起こすこともあります。  家族内では感染伝播しやすいと言われています。乳幼児から成人まで全年齢層で感染の可能性があります。医療機関では未熟児など特に重症化しやすい方にはパリビズマブでの予防が推奨されています。  

ウイルス自体は適切な濃度のアルコール消毒などで無力化しますが、ウイルスが原因の疾患なので、抗菌薬は効きません。治療法は対症療法のみです。  

ワクチンもありませんので、予防のためには、患者のだ液や鼻汁から感染するため、それらがついたものは適切な濃度のアルコールで消毒することが必要です。また咳等の呼吸器症状がある場合は、マスクを着用することが大切です。

<国立感染症研究所:RSウイルス感染症とは>
http://www.nih.go.jp/niid/ja/kansennohanashi/317-rs-intro.html

<厚生労働省:RSウイルス感染症Q&A(平成26年12月26日)>
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19l

<国立感染症研究所:IDWR 2016年第34週(8月22日~8月28日)>
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/latest.pdf

◯国内の感染症発生状況

IDWR 2016年第35週(第35号)(2016年9月16日)

感染性胃腸炎の定点医療機関当たり報告数は増加し、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。  

また、インフルエンザ、咽頭結膜熱、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、手足口病、マイコプラズマ肺炎、感染性胃腸炎(ロタウイルスに限る)の定点医療機関当たり報告数はで増加しました。加えて、RSウイルス感染症の報告数は増加しました。  

その他、流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、 過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。

IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第35週(第35号) http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html

IDWR 2016年第34週(第34号)(2016年9月9日)

流行性耳下腺炎の定点医療機関当たり報告数は減少しましたが、過去5年間の同時期と比較してかなり多くなっています。  

また、インフルエンザ、A群溶血性レンサ球菌、感染性胃腸炎、手足口病、伝染性紅斑定点医療機関当たり報告数は増加しました。  

その他、RSウイルス感染症の報告数は増加しました。

IDWR(感染症発生動向調査週報)2016年第34週(第34号) http://www.nih.go.jp/niid/ja/idwr-dl/2016.html

麻しん排除認定会議を開催しました(2016年8月31日)

8月31日に、7月以降の麻しんの発生の集積を踏まえて「麻しん排除認定会議」が臨時に開催されました。関西国際空港等で集団発生した事例については、引き続き監視が必要であるとされました。また、感染拡大予防のために、医療機関からの迅速な麻しん(疑い例含む)の報告と、予防接種の重要性が改めて強調されました。  

医療機関では、感染拡大を防ぐために、発熱・発疹を示す患者を診察した際には、麻しんを疑った時点での迅速な報告をお願いいたします。  

麻しんの定期の予防接種の対象者においては、速やかに、接種を受けられるようにご協力をお願いいたします。

<厚生労働省twitter発信情報>
【麻しんに注意(1)】(9月6日更新)
現在流行している はしか について国立感染症研究所に届け出られた患者情報をまとめました。前週と比べて9人増加し、患者数は41人となりました。

(8月31日集計) 詳細
http://www.nih.go.jp/niid/images/epi/measles/linelist20160831.pdf

【麻しんに注意(2)】(9月6日更新)
現在流行している はしか について、今年から報告されている事例をまとめました。千葉県で12人、東京都で6人、兵庫県で6人(以下省略)の報告がありました。

(8月31日集計) 詳細
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/m

<厚生労働省twitter> https://twitter.com/MHLWitter

IASR 急性B型肝炎 2006年4月~2015年12月などについて

特集は「急性B型肝炎 2006年4月~2015年12月」です。
「初回献血者および検診受診者集団におけるHBs抗原陽性率の状況」や、「わが国における急性B型肝炎の現状」、「飲用水からノロウイルスGI.6が検出された食中毒事例―福岡県」等の記事があります。

IASR(病原微生物検出情報 月報)2016年8月号
http://www.nih.go.jp/niid/ja/iasr.html



以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
☆~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
 埼玉県保健医療部疾病対策課
 感染症・新型インフルエンザ対策担当
 TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~~・~・~・~・~・~・~・

文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
 埼玉県予防接種センター長  川野 豊(予防接種医療相談)
 TEL:048-758-1811  FAX:048-758-2626
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆



お問い合わせ