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埼玉県予防接種センターだより (No 2018-11)

◎ 予防接種情報 ◎

◆ 乾燥弱毒生麻しん風しん混合ワクチンの流通に係る対応について10月30日厚生労働省の方から通知がありました。

< 別途添付ファイルをご参照ください >

◆ AMED 風しんの国内流行に関する市民公開講座及びシンポジウムのご案内

「ワクチンで予防可能な疾病のサーベイランスとワクチン効果の評価に関する研究」では、多くの方に風しんについて理解を深めていただき、また医療関係者・研究者間での議論を促進するために、市民公開講座及びシンポジウムを開催いたします。(日本ワクチン学会後援)

奮ってご参加くださいますよう、お願い申し上げます。

日時:2018年11月24日(土)、25日(日)
会場:AP浜松町
お申込み等詳細については こちら をご覧ください。

◆ 日本ワクチン学会役員の中山哲夫先生が中心となり日本ワクチン学会として編集いたしました

「ワクチン ―基礎から臨床まで―」が2018年10月に朝倉書店から発行されました。

本書はワクチンの歴史・概念から開発・許認可・製造・品質管理・サーベイランス・副反応などワクチンに関する最新かつスタンダードな考え方を整理し、さまざまな細菌ワクチンとウイルスワクチン、今後のワクチンそして予防接種のスケジュール・禁忌・法的基盤・費用対効果など、ワクチンのすべてを詳述。日本ワクチン学会が責任をもって世に送り出すワクチンの教科書となる一冊です。

また、本書の発行を記念して、日本ワクチン学会員の皆様は2019年3月末までの限定にて割引価格でのご購入が可能です。

日本ワクチン学会HPの【専用申込み用紙】にてご注文ください。
(書籍のお申込み・お問合せは、申込書記載の朝倉書店編集部まで)

◎ 感染症情報 ◎ 〜 国内の感染症発生状況 〜

◆ 風しんの届出数が増えています

現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年10月28日までに1,692例の届出があり、そのうち1,632例は7月23日以降の報告です。現在までで、昨年1年間の届出数の93人を大幅に上回っています。患者の多くは、30~50代の男性で、首都圏を中心に報告されています。

妊娠中の女性(特に妊娠20週頃まで)が風しんに感染すると、先天性風しん症候群(CRS)の子どもが生まれてくる可能性があるため、注意が必要です。

10月2日には、厚生労働省は、風しんの発生届出数の増加が続いている東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県及び愛知県の5都県と日本産婦人科医会、労働部局に対して、協力依頼を発出し、全国の自治体に周知しました。とくにこれら5都県にお住まいで、妊婦、妊娠を希望する女性及び妊婦の同居家族の方は積極的に抗体検査を受けてください。また抗体検査の結果、抗体価が低かった妊娠希望女性及び妊婦の同居家族の方におかれましては、予防接種をご検討ください。

その他の地域にお住まいの妊婦の方も特に風しんが発生している地域では、可能な限り外出を避け、人混みを避けるなど注意してください。詳細は風しんに関するQ&Aをご参照ください。

<風しんについて>
<風疹 発生動向調査 2018年第43週(’18/10/31現在)>

【通知・事務連絡等】
<風しんの届出数の増加が認められる都県における風しん対策について>
<風しんの届出数の増加に伴う対策について>
<風しんの届出数の増加が認められる5都県における産科医療機関と連携した風しん対策について>
<風しん対策に関する通知の発出について>
<職域における風しん対策について>

【リーフレット】
<体調不良の時はムリしないで>
<妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ>
<職場は風しん予防対策をしてますか>

◆ RSウイルス感染症の流行が続いています

2018年7月より、RSウイルス感染症の報告数が増加しており、現在も流行が継続しています。例年7月頃から流行が始まることが多く、今年の流行は過去10年間の同時期の報告数と比べると2017年に次いで大きい規模です。

RSウイルスは子どもと大人のどちらにも感染することがあり、症状は風邪の様な軽い症状から、呼吸困難などの重い症状を起こすことまで様々です。特に、新生児や6ヶ月以内の乳児、先天性心疾患や肺の基礎疾患があるお子さんに感染すると、時に肺炎や細気管支炎など、重篤な病態を引き起こすことがあり、注意が必要です。

感染経路は患者の咳やくしゃみなどによる飛沫感染と、ウイルスが付着した手指などを介した接触感染が主です。感染対策として、マスクを着用することや咳エチケット、手洗いなどの対策を徹底することが大切です。

<RSウイルス感染症>

◆ インフルエンザの発生状況を公表しました(2018年11月9日)

全国の定点医療機関当たり報告数0.21
2018年第44週(10月29日~11月4日)のデータを公表しました。
全国の定点医療機関当たり報告数は0.21となり、前週の0.19よりも増加しました

<インフルエンザに関する報道発表資料>

◆ 政府広報オンライン「新型インフルエンザ」WEBサイトを改訂しました

本年はスペイン風邪から100年、来年は2009年の新型インフルエンザ発生から10年の節目の年となります。

昨今は新型インフルエンザが話題にあがる機会が減り、皆様の記憶から薄れつつあることから、インフルエンザに関連する対策や、対策の理由、対応方法、当時の状況などを含めて解説するため、政府広報オンライン「暮らしに役立つ情報」のWEBサイトを改訂しました。

<政府広報オンライン「新型インフルエンザの発生に備えて~一人ひとりができる対策を知っておこう」>

◎ 感染症情報 ◎ 〜 海外の感染症発生状況 〜

◆ コンゴ民主共和国でエボラ出血熱が発生しています

厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。エボラ出血熱の発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。 

2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。11月6日までに191名の死亡例を含む、308例の患者(確定273例、疑い35例)が報告されています。8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、11月6日までに、26,724名がワクチンの接種を受けました。

10月17日、今回のエボラ出血熱の流行に関する緊急委員会がWHOで開催されました。現段階では「国際的に懸念される公衆衛生上の危機(PHEIC)」ではない、との見解が示されましたが、今後も対策をさらに強化する必要があるとの提言がなされました。

今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。

<エボラ出血熱について>



以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
 埼玉県保健医療部疾病対策課
 感染症・新型インフルエンザ対策担当
 TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市中央区新都心1番地2 埼玉県立小児医療センター内
 埼玉県予防接種センター長  川野 豊(予防接種医療相談)
 TEL:048‐601-2615  FAX:048‐601-2253
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