HOME > 埼玉県予防接種センターだより(No 2019-01)
2018年12月13日、第25回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会・第28回厚生科学審議会感染症部会を合同開催しました。今回の部会では、今後の風しんの対策について話し合われました。
<第25回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会予防接種基本方針部会・第28回厚生科学審議会感染症部会(合同開催)資料>
厚生労働省は、2019年~2021年度末の約3年間にかけて、これまで風疹の定期接種を受ける機会がなかった昭和37年4月2日~昭和54年4月1日生まれの男性(現在39~56歳)を対象に、風疹の抗体検査を前置した上で、定期接種を行うことを発表。
現在、風しんの届出数が大幅に増加しています。2018年12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち2,857例は7月23日以降の報告です。現在までで、2012年の累積報告数(2,386例)を上回っています。患者の多くは、30~50代の男性で、大都市圏を中心に報告されています。
第52週に突然10人以上の集団発生が報告されました。接種歴不明あるいは無しの30-50代男性が中心です。そろそろ3次感染が心配な時期です。リンク先
発症後の12/31と1/2に公共交通機関(東海道新幹線)を利用されているようで、非常に心配です。リンク先
年末から連続して報告されていましたが、2019年も第1週から3人報告されています。 リンク先 リンク先2
伝染性紅斑は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによっておこる感染症であり、10~20日の潜伏期間のあと、両頬に紅い発疹や手足にレース状の発疹がでることがあります。小児にみられることが多く、ほとんどは軽症で自然に治りますが、関節炎がみられたり、妊婦が感染すると、胎児の異常(胎児水腫)や流産になることがあるので注意が必要です。伝染性紅斑の感染経路は咳やくしゃみなどによる飛沫感染や、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる接触感染です。伝染性紅斑に対するワクチンがないため、予防には、手洗いや咳エチケットを心がけてください。
<感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について>
<伝染性紅斑とは>
2018年は新型インフルエンザのパンデミック(世界的大流行)であるスペインインフルエンザが発生してから100年、2019年は2009年の新型インフルエンザA(H1N1)が発生してから10年の節目の年です。
新型インフルエンザ はおよそ10年から40年の周期で発生しています。ほとんどの人は新型のインフルエンザウイルスに対する免疫をもっていないため、ひとたび発生すれば爆発的に感染が拡大するパンデミック(世界的大流行)となる恐れがあります。
内閣官房では、新型インフルエンザについて国民の皆様に知っていただくために、新型インフルエンザ特設HPを開設しました。
特設HPのコンテンツの一つである「過去のパンデミックレビュー」では、過去に世界的な大流行により大きな被害を出した新型インフルエンザにおける当時の発生状況や被害状況、更には日本のみならず世界の対応等について、専門家の方々にわかりやすく解説していただきます。今後月2回程度更新する予定です。
<新型インフルエンザ特設HP TOP>
<新型インフルエンザ特設HP 過去のパンデミックレビュー>
厚生労働省では、検疫や国内での対応強化のため注意喚起を行っています。エボラ出血熱の発生地域であるコンゴ民主共和国(北キブ州)から帰国された方は、検疫官に申告するようにしてください。
2018年8月1日(現地時間)、世界保健機関(WHO)及びコンゴ民主共和国(旧ザイール)保健省は、同国北東部の北キブ州において、エボラ出血熱が発生したことを発表しました。2019年1月6日までに377名の死亡例を含む、625例の患者(確定577例、疑い48例)が報告されています。2018年8月8日に高リスク群に対してのワクチン接種が始まり、2019年1月7日までに、56,509名がワクチンの接種を受けました。
今回の発生地域では、反政府勢力による非人道的行為が行われており、以前より外務省から退避勧告が出されています。
<エボラ出血熱について>
以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。
行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
埼玉県保健医療部疾病対策課
感染症・新型インフルエンザ対策担当
TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809
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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
埼玉県予防接種センター長 川野 豊(予防接種医療相談)
TEL:048-758-1811 FAX:048-758-2626
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