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埼玉県予防接種センターだより (No 2019-10)

◎予防接種情報◎

◆風しんの報告が続いています

2018年は、12月30日までに2,917例の届出があり、そのうち、2,857例は7月23日以降の報告でした。

2019年は、9月15日までに2,190例の報告があります。患者の多くは、昨年同様30~50代の男性で、都市圏を中心に報告されています。

厚生労働省は、今般の風しんの発生状況を踏まえ、厚生科学審議会感染症部会及び予防接種基本方針部会での議論に基づき、これまで風しんの定期接種をうける機会がなかった1962年(昭和37年)4月2日から1979年(昭和54年)4月1日までの間に生まれた男性に対して、抗体検査を前置した上で、予防接種法に基づいた風しんの第5期の定期接種を行うこととなりました。

対象となる男性は、2022年3月末までの間、市区町村により送付されるクーポン券を使用すれば、原則無料で抗体検査及び定期接種を受けられるようになります。2019年度は、1972年(昭和47)年4月2日~1979年(昭和54)年4月1日生まれの男性に市区町村がクーポン券を送付します。2019年度にクーポン券が送付されない対象者も、市区町村に希望すればクーポン券を発行し、抗体検査を受けられます。なお、自治体により事業の開始時期や対応が異なるため、お住まいの市区町村にお問い合わせください。

なお、より多くの対象男性に対して告知し、抗体を獲得していただくために、厚生労働省は、「劇場版シティーハンター <新宿プライベート・アイズ>」とコラボレーションしたポスター及びリーフレットの作成や、SNSなどを通じた啓発活動を行っております。また、「ラグビー日本代表」を起用した啓発活動を行っております。その他、名刺サイズの案内用紙やクーポン使用上の注意、医療機関向けのクーポン券の使用可否お知らせポスターなどを啓発資料として用意しておりますので、ぜひご活用いただければと存じます。

以下の風しんの追加的対策特設ページからもダウンロードできますので、是非普及啓発活動の資材としてお役立てください。

風しんの追加的対策特設ページ

■□シティーハンター□■
ポスター(A2サイズ)
リーフレット(A4サイズ)

■□ラグビー日本代表□■
ポスター(A2サイズ)
リーフレット(A4サイズ)

<ポスターとリーフレットの画像使用について>
風しんの啓発活動以外の用途では、ご使用をご遠慮申し上げます。また、ポスター・リーフレットの画像を加工・編集してのご使用も固くお断り申し上げます。

<クーポン券の使用可否のお知らせポスター>
<名刺サイズの案内用紙>

<クーポン券の使用上の注意>
今回の追加的対策の円滑な実施にむけて、引き続き検討を進めてまいります。

風しんについて
風疹 発生動向調査 2019年第37週(’19/9/18現在)> 

【リーフレット】
体調不良の時はムリしないで
妊娠を希望する女性、妊婦とそのご家族へ
職場は風しん予防対策をしていますか



◆副反応疑い報告の症状が追加になりました。2019年9月27日

1.水痘ワクチン接種後の無菌性髄膜炎(帯状疱疹を伴うものに限る):予防接種との関連性が高いと医師が認める期間

2.インフルエンザワクチン接種後の急性汎発性発疹性膿疱症:28日

が報告対象に加わりました。

〜 急性汎発性発疹性膿疱症とは 〜

◎感染症情報◎

◯国内の感染症発生状況

◆麻しん(はしか)患者の集団発生に伴う注意喚起について

令和元年9月5日から18日において、埼玉県内で複数の麻しん患者が発生しています。保健所で各患者に対して行動調査を実施したところ、これらの患者は蕨市内の語学学校の関係者であり、一部の患者に関しては感染可能期間内に公共交通機関の利用等があったことが分かりました。

麻しんは空気感染する病気です。本公表は、麻しん患者の感染可能期間内に不特定多数の方との接触機会があったため、広く情報提供するものです。麻しんを疑う症状が現れた場合には、事前に必ず医療機関へ連絡の上、マスクを着用し、受診していただきますようお願いします。

なお、医療機関受診の際は、周囲の方へ感染を拡げないよう、公共交通機関等の利用を避けてください。

◆沖縄でデング出血熱患者の発生が報告されました

 関連リンク

◆インフルエンザの報告数が増加しています

 関連リンク

 インフルエンザウイルス分離・検出報告

 インフルエンザ様疾患発生報告(学校欠席者数)

◆RSウイルス感染症の報告数が増加しています

 関連リンク

◎感染症情報◎

◯海外の感染症発生状況

◆フィリピンでポリオ(急性灰白髄炎)が発生しています

2019年9月に、フィリピンにおいて、ポリオ(急性灰白髄炎)の発生が報告されました。急性弛緩性麻痺の症状のある患者さんを観た際は、フィリピンなど、ポリオ流行国への渡航歴を聞いた上で、ポリオの検査をご検討ください。必要に応じて、ポリオや急性弛緩性麻痺の届出の徹底もお願いします。

なお、フィリピンを含め、ポリオが発生している国に4週間以上の長期滞在を予定している方は、渡航前の追加接種が世界保健機関より推奨されています。特に、1975年から1977年生まれの方はポリオに対する免疫が低いことが分かっており、この世代の方に対しては追加接種が強く推奨されます。

また、定期接種(四種混合)を終えてない方や、これまでに一度もポリオの予防接種を受けたことがない方は、長期滞在しない場合であっても、渡航前に予防接種を受けて頂くことが推奨されます。



以上の情報は厚労省の感染症エクスプレスなどを参考にしています。

行政・法律の問い合わせ先
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埼玉県さいたま市浦和区高砂3-15-1
  埼玉県保健医療部疾病対策課
  感染症・新型インフルエンザ対策担当
  TEL: 048-830-3572 ,3557 FAX: 048-830-4809

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文責・市町村予防接種担当者・医療機関向け医療保健相談
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埼玉県さいたま市岩槻区馬込2100 埼玉県立小児医療センター内
 埼玉県予防接種センター長  川野 豊(予防接種医療相談)
 TEL:048‐601-2200  FAX:048‐601-2201

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