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2025.12.10
インフルエンザウイルスによって引き起こされるインフルエンザにかかる事を予防し、発症した場合の重症化を防ぐためのワクチンです。
現在、インフルエンザウイルスには主に3種類(A/H3N2、A/H1N1、B型)があり、この3種類のウイルスの形や性質が少しずつ変わって毎年流行しています。
ワクチンは、そのシーズンに流行するウイルスを予測し、流行すると思われる型の株を培養しワクチンを作っています。そのため、流行が大きく外れて予防効果があまり出ないこともあります。
2024年までのインフルエンザワクチンは、A/H3N2亜型、A/H1N1亜型、B型(山形系統)、B型(ビクトリア系統)を含む4価ワクチンが用いられていましたが、2025年はB型(山形系統)を除いた3価ワクチンとなりました。
このように毎年その年に流行する株を予想してワクチンを製造しています。
小児・成人
6か月以上3歳未満の場合には0.25mlを皮下に、3歳以上13歳未満の場合には0.5mlを皮下におよそ2~4週間の間隔をおいて2回接種します。13歳以上の場合には、0.5mlを皮下に、1回またはおよそ1~4週間の間隔をおいて2回接種します。
高齢者
65歳以上の高齢者が対象で、秋から冬の間に1回接種。60~65歳の高齢者で、心臓、腎臓、呼吸器の機能障害またはヒト免疫不全ウイルスにより免疫機能に障害を有する人は、秋から冬の間に1回接種。
★経鼻生インフルエンザワクチンについて
欧米では20年以上前から使用されていましたが、日本でも2024年から正式に承認されました。鼻に噴霧するワクチンのため痛みはありません。接種対象は2歳~18歳で、接種回数は1回です。
| ワクチンの種類 | 不活化ワクチン | 経鼻生ワクチン |
| 定期 / 任意 | 定期接種(65歳以上) 任意接種(生後6か月以上) |
任意接種(2歳~18歳) |
| 接種回数 | 生後6か月~3歳未満 = 2回 3歳~13歳未満 = 2回 13歳以上 = 1回 |
1回 |
| 接種量 | 生後6か月~3歳未満:0.25ml 3歳以上:0.5ml |
各鼻腔内に0.1mlずつ 計2回(0.2ml)噴霧 |
接種部位が赤くなる、腫れる、痛むなどの症状が現れる場合があります。
経鼻生ワクチンの場合、接種後に、鼻水、鼻づまり、せき、のどの痛み、頭痛などの症状が現れる場合があります。
インフルエンザは、風邪に似た症状を起こす気道感染症です。
しかし、風邪よりも症状は重く、咳・くしゃみ・鼻水に加え、高熱や全身の筋肉痛、関節痛などの症状が見られます。気管支炎、肺炎などの呼吸器の合併症や、小児では脳炎・脳症などを起こし重症化することもある病気です。
毎年流行する主なウイルスは、A型およびB型インフルエンザです。
季節性インフルエンザと呼ばれています。さらに抗原性(ウイルスの形や性質)が著しく変化する事があり、これが新型インフルエンザと呼ばれていて、ヒトは抗体を持っていないので、世界的なパンデミックを起こし、大被害をもたらす可能性があり、事前の行動対策が必須です。
感染者の咳やくしゃみによりウイルスを含んだ飛沫が飛び、それを吸い込んでしまうことによる飛沫感染です。
感染力が強く、感染を広げないためには、感染者がなるべく飛沫を飛び散らさないようにマスクをしたり、咳エチケットなどの行動様式をとる事が重要です。
予防接種を推進し、埼玉県民のVPDの撲滅をめざすという趣旨のもと、小児科医はもとより、埼玉県で予防接種に関わりのある産婦人科・内科・耳鼻科などの 医師・保健師・助産師・看護師・その他コメディカルスタッフなど多くの職種の方が会員となり、埼玉県における予防接種の状況の正確な把握、多くの貴重な情 報の共有などを目指して活動をしております。
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