HOME ▶︎ 水痘(みずぼうそう)ワクチン

水痘(みずぼうそう)ワクチン

2018.08.10

ワクチンの概要 定期接種 生ワクチン 小児 渡航者

ここでは小児に対する予防接種対象となっている水痘ワクチンの説明をします。
水痘-帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる感染症、一般的には“みずぼうそう”といわれる水痘を予防するためのワクチンです。 弱毒性の生ワクチンで、2014年から定期接種化されました。

注意事項:妊婦に対しては接種禁忌です。

接種スケジュール

1歳になったらなるべく早く1回目接種。1回目接種から3ヶ月以上空けて2回目を接種。

ワクチンの種類 生ワクチン
定期 / 任意 定期接種(1 〜 3歳未満)
任意接種(1歳以上の上記以外の年齢)
接種回数 2 回
接種量 0.5 mL
商品名 乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」

主な副反応

2週間程度の潜伏期を経て、発疹や発熱が見られる場合があります。接種部位が赤くなったり腫れたりする場合もあります。

予防できる病気:水痘(みずぼうそう)

水痘-帯状疱疹ウイルスによって引き起こされる発疹性感染症です。
非常に感染力が強く、空気感染します。首・胸・腹・背中といった体の中心部から、紅斑(赤い発疹)や水疱が出始め、 数時間や半日で発疹が急激に増えるのが特徴です。

時間が経つにつれ、顔面や四肢にも広がり、頭皮に発疹が出やすいことも特徴です。 一部は膿疱(膿を持った水疱)や痂皮(かさぶた)へと変化します。発熱しない場合もあり、軽症の発疹は衣服に隠れており、 着替えをするまで気づかれないことがあります。

免疫が低下している場合は重症化することがあり、死亡するケースも報告されています。 また、成人が発症すると重症化するケースが多いといわれるほか、妊婦が感染すると、出生児に重い障害が起こる「先天性水痘症候群」 になる危険性があるので、注意が必要です。

水痘にかかった後は、体内にウイルスが潜んでおり、数年から数十年後に帯状疱疹という病気を発症することがあります。

主な感染経路:

患者の咳やくしゃみにより菌ウイルスを含んだ飛沫が飛び、その飛沫の水分が飛んだ状態でウイルスが空中を漂います。
それを吸い込むことで発症する空気感染(飛沫核感染)、くしゃみや咳による飛沫感染のほか、水疱や膿疱から出る排出物に触れることによる接触感染です。

非常に感染力が強いのが特徴です。

関連するワクチン

帯状疱疹ワクチン