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BCGワクチン

2018.08.10

ワクチンの概要 定期接種 生ワクチン 小児

結核菌によって引き起こされる結核を予防するためのワクチンです。牛型結核菌を培養して作られた弱毒型生ワクチンで、管針法で接種します。

小児の結核性髄膜炎や粟粒結核の発病防止にきわめて有効ですが、成人の肺結核に対する発病予防効果は50%程度とされています。 一度接種すれば、その効果は10~15年程度持続します。

接種スケジュール

1歳に至るまでの間(標準的には生後5月に達した時から生後8月に達するまでの期間)に1回接種。

ワクチンの種類 生ワクチン
定期 / 任意 定期接種
接種回数 1 回
接種量 0.15 mL
商品名 乾燥BCGワクチン (経皮用)

主な副反応

接種後2週間くらい経つと、管針の痕に、発赤や硬結が現れ、その後化膿して、かさぶたをつくることがあります。

接種後5~6週頃にもっとも強く現れます。ごくまれに局所の潰瘍やリンパ節の腫脹が見られることがあります。

また、結核に感染している人に接種すると、7~10日以内に同じような症状がみられることがあり、“コッホ現象”と言います。接種後早期に接種部位が赤くなったり、腫れたり、膿んだりした場合は医療機関を受診してください。

予防できる病気:結核

結核菌が経気道的に入り、咳、痰、微熱など風邪に似た症状が出ます。
小児では粟粒結核や髄膜炎など重篤な症状を引き起こす危険性があります。

肺結核のイメージが強いですが、肺以外の臓器にも感染が広がることもあり(肺外結核)、身体のあらゆる部分に影響が及ぶことがあります。化学療法の進歩により、ほとんどの例を抗結核薬で治すことができます。

主な感染経路:

結核を発病し拝菌している患者の咳やくしゃみにより菌を含んだ飛沫が飛び、飛散した菌で空気感染(飛沫核感染)、接触感染します。
結核菌は日光に含まれる紫外線によって死んでしまうため、患者の周囲には排菌者がいるはずです。