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B型肝炎ワクチン

2018.08.10

ワクチンの概要 定期接種 不活化ワクチン 小児 成人 渡航者

B型肝炎ウイルスに感染することで引き起こされるB型肝炎にかかりにくくする、 または感染した場合の重篤化を防ぐためのワクチンです。

肝炎由来の肝硬変や肝がんの予防にもなります。

現在国内では異なる遺伝子型の「ビームゲン」、「ヘクタバックス」の2種類のワクチンがありますが、3回接種の中で、 どちらのワクチンを打っても問題ありません。 (3回とも同じワクチンでなくとも、効能に問題がないことが厚労省より通達確認されています。)

接種スケジュール

標準的には生後1・2ヶ月から4週間隔で2回接種。さらに1回目の接種から20週以上空けて1歳までに3回目を接種します。 家族内にB型肝炎の方が居る場合は、生後早期からの接種開始が勧められます。

ワクチンの種類 不活化ワクチン
定期 / 任意 定期接種(1歳未満)
接種回数 3 回
接種量
10歳未満 0.25 mL
10歳以上 0.5 mL
商品名 ビームゲン ( 0.25mL / 0.5mL )
ヘプタバックス-Ⅱ

主な副反応

大きな副反応はありませんが、接種部分の腫れ・痛み、倦怠感などが報告されています。

予防できる病気:B型肝炎

B型肝炎とは、B型肝炎ウイルスによって肝細胞に炎症が起こる病気です。
B型肝炎には、急性肝炎と慢性肝炎があります。

急性肝炎の場合、一過的に肝機能が悪化し、倦怠感、黄疸、吐き気などの症状が発生しますが、 基本的には数ヶ月以内に治癒します。また症状が重篤化する劇症肝炎を引き起こす場合もあります。

慢性肝炎は、6ヶ月以上肝炎の症状が続いている状態です。
疲れやすくなったり、黄疸が出るなどの症状が出ますが、症状が軽いことが多く、自覚症状がない場合も多数見られます。

慢性肝炎から肝硬変や肝がんになる可能性もあり、注意が必要です。

主な感染経路:血液・体液を介しての感染

B型肝炎ウイルスに感染した母親から、出産時に乳児に感染する母子感染(垂直感染)と、 性接触などを介して、ウイルスキャリアの血液・体液(唾液、汗、尿、精液など)に接触することで感染する 水平感染が主な感染経路です。

特に乳幼児期に感染した場合は、ウイルスを排除する免疫機能が未熟なため、慢性肝炎になる可能性が高く、 ワクチンによる早めの予防が必要となります。